曼荼羅(マンダラ)の絵を一度はご覧になったことはあると思います。
サンスクリット語で「マンダ」は「本質」、「ラ」は「有する」という意味ですので、マンダラは「本質を有する」ということになります。
また、マンダラとは「円」のことであり、完全や円満という意味が含まれています。
マンダラは、もともとは密教の経典に基づいて主尊を中心に諸仏諸尊集会する桜閣を模式的に示した図像のことです。
宗教的な世界観を表しているもので、世界には色々な種類のマンダラがあります。
マンダラは世界中で瞑想や黙想に用いられたり、ヒーリングに用いられています。
自分の奥底にある願いと、かけ離れた生き方をしているなぁと感じた時、ストレスや虚無感から解放させてくれます。
マンダラを見ているだけでも効果が出てきますが、ご自身で描く、塗ることでさらに今のご自分と向き合うことが出来るでしょう。
日常なんとなく選んでいる色には、実は隠れた感情が潜んでいて深層心理と繋がっています。
その色で自分の本質に気付いたり、内面にも左右するので、感情をコントロールする助けになります。
その時の心で「動的」な状態でいたいのか、「静的」な状態でいたいのかもわかります。
マンダラの絵を選ぶ時、あるいはご自分で描く時の色に注目してみました。
何色も使って描く場合が多いですからその時は一番目に入る、あるいは気になる色で判断します。
赤はエネルギーを意味し、生命の源の色で情熱、自信、好奇心をもたらします。
自信を持って前に進みたい時に力となってくれる色ですので、新しいことを始める時、 行動力をアップしたい方に効果があります。
オレンジは明るさを意味し、陽気さコミュニケーション力をもたらします。
気持ちをのびのびと開放してくれる色で、心を開いて楽しみたい時、自分の意見をしっかり主張したい方に効果があります。
黄色は希望を意味し、子どものような自由な心やポジティブさをもたらします。
光の色とも呼ばれるように、
気持ちを明るく照らしてくれる色です。
緊張感をほぐし、判断力アップにつながります。
緑色は自然界を意味し、調和、安らぎをもたらします。
深い森の中にいるような穏やかな気持ちと安心感を与えてくれる色です。
緑を目にすると、素直な感情や感謝の気持ちが自然と沸いてきます。
青色は平和を意味し、知性、集中力、未来の明確なビジョンをもたらします。
あるがまま存在する空や海のように、ニュートラルな状態に導いてくれる色です。
頭の中をクリアにしてくれるので、自分自身と冷静に向き合いたい時にも適しています。
紫色は徳を意味し、品格、美意識、感受性をもたらします。
感性に働きかけ、情緒豊かにしてくれる色。インテリアに用いると、空間が癒しと高級感で満ちあふれます。
マンダラの塗り絵には、心の中に絡まっているものをゆっくり解いていくチカラがあります。
塗り方は、誰に指示されるものでもなく、お手本などありませんので、あなた自身が心地よく取り組むことができるというのが一番です。
心安らぐ時間が、あなた自身に大きな気づきをもたらしてくれるでしょう。
描いている時は無心になれるはずです。
このようにご自分で描くのは大変に効果がありますが、時間がない方にはマンダラを購入して飾って眺めるだけでも効果がありますので、マンダラのチカラで置き去りにしている本当の自分を迎えに行きましょう。